伝統医学の実践で求人を有利に!

皆さんは、“医学”や“医療”と聞いたとき、真っ先に頭に浮かぶのは何でしょうか?多くの人は、ごく自然に西洋式の現代医学を思い浮かべると思います。これは医療関係者に限った話しではなく、一般の人達にとっても同じ事でしょう。
しかし最近、こうした西洋医学と並び、東洋医学をはじめとする伝統医学が脚光を浴びている事はご存じでしょうか? アメリカでは、早くも1992年に米国立衛生研究所の中に、東洋医学などを含む伝統医学を専門に扱うセクションを設立。1998年には、それを拡大させた国立補完代替医療センター(NCCAM)を開設し、ハーバード大学やスタンフォード大学など全米の主要13大学と共同で研究を進めています。
こうした代替医療を重視する傾向は、なにも医療の専門家だけに限った話しではなく、1997年時点で全米の成人人口の40%を超える人々が代替医療による治療を経験。年間4兆円を超える治療費を代替医療に投じているというデータも公表されているのです。 何もこれはアメリカ人が迷信深いという事ではなく、2001年に行われた『日本国民の相補代替医療利用率調査』では、日本人の76%が「何らかの代替医療を1年以内に受けた」と回答しています。 ただ、ここで注意したいのは、こうした人達の多くは、他の病気で病院に行く際、代替医療を受けていることを医者に明かさない傾向が強いということ。何らかの形で医師に伝えた人は、実際に代替医療を受けた人の内の38.5%に留まるというデータもあるからです。また、そうした人達の内46%は自分の判断で代替医療やそれに類する療法を受けていたそうです。
これは言うまでもなく、非常に危険な行為。例えば、ハーブ療法でよく使われる『セイヨウシロヤナギ』には、アスピリンと同じサリシンという成分が豊富に含まれますから、禁忌薬剤と併用すれば危険な事態を招きます。また、“天然の抗生物質”と言われる『エキナセア』など、処方を間違えると重篤な副作用を招く物もあるのです。 だからこそ、これからの時代の看護師は、伝統医学や代替医療の知識を身に付けておく必要があると思いませんか?看護師は、医師よりも患者に接する機会が多いのですから、これからこの手の相談を受けるケースも増えるでしょうし、聖路加看護大学のようにアーユルヴェーダのマッサージ法を日常のケアに応用し、患者のQOL向上に活かしている例などもあるのですから。皆さんも、日常の看護に活かせる機会があるでしょう。 最近では、慶応大学病院や杏林大学病院、慈恵医科大病院や順天大病院など、全国にその名を知られた拠点病院が相次いで漢方外来を設置。また、阪大病院や岐阜大病院、神戸大病院、和歌山県立医科大病院などの国公立病院でも、先を争うように東洋医学系の診療科を開設しています。 こうした時流の中では、看護師の転職といった機会でも伝統医学の知識は充分活用できるでしょう。
むしろあなたのウリのひとつとして、好条件の求人を得られる可能性大ですので、是非ともこのサイトで伝統医学や代替医療の知識を身に付けていって下さい。

  • ヨーロッパ伝承の「ハーブ療法」

    西洋医学の原点「ハーブ療法」

    西洋医学といえば現代医学そのものを指すと捉えがちですが、ヨーロッパにだって古来からの伝統医療があります。
    それが薬草によるハーブ療法。 医学的に効果が認められたメディカルハーブをはじめ、アロマセラピーやリラクゼーションなど多種多様なアプローチ法で、今でも数多くの方々の健康維持に活用されています。
    ヨーロッパではハーブ療法にも保険が適用されますし、各国の厚生省に正式登録された“ハーブ専門医”という資格もあるんです。

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  • 印度の伝統医学「アーユルヴェーダ」

    三大伝統医療の一つ「アーユルヴェーダ」

    インドの地で、紀元前の大昔から継承されてきた伝統医療がアーユルヴェーダ。
    やや儀式的な考え方も混じってはいるものの、排毒を重視し、体内から不要な物質を取り除くことで治癒を目指すという考え方は、21世紀を迎えた今の時代にもデトックスという名前で残っています。
    また、アーユルヴェーダで多用されるマッサージ施術も、『タッチセラピー』という形で疼痛緩和ケアなどにも応用され、現代の医療現場で活用されているのです。

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  • 日本の医療の源流「中国医学」

    日本の医療はここから始まる「中国医学」

    私達にとって最も馴染み深い伝統医療は中国医学でしょう。
    でも、中国医学には2種の系統があるってご存知でした?
    ひとつは、現代中国で主流となっている中医学。
    もうひとつが伝統的中国医学と呼ばれる、4000年の歴史を持つ漢方療法です。
    実のところ、中医学の方は戦後になって共産党政権が政治的PRのために作り出したもの。ですので、皆さんには伝統的中国医学を中心に、漢方療法が癌の治療などに用いられている実例を紹介します。

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和歌山で伝統「漢方医学」を取り入れた病院ガイド

ひとくちに、代替医療や統合医療といっても内容は様々ですが、日本でもっとも受け入れられているのは漢方医学でしょう。その他の分野については、今のところメインの治療法として採用している病院は稀ですし、まだ日本でどの程度受け入れられていくかを見定めていく段階かも知れません。
漢方については、既に50年以上の歴史を持つ日本東洋医学会があり、漢方専門医の養成を行っていますし、149種類の漢方薬が保険適用の医療用製剤として厚生労働省の認可を受けています。また、最近では多くの大学病院で漢方専門外来を設置させる動きも加速していますので、今の内に漢方系の診療科でキャリアを積めば、その後の転職も確実に有利になるでしょう。
漢方外来にはクリニックの求人も多いので、総合病院のナースステーションでの人間関係に疲れを感じている方、そして連日の夜勤に疲れ切って病棟勤務にうんざりしている方にもピッタリ!和歌山県内で漢方外来を開設している病院は数が限られますので、ある意味早い者勝ちです。迷うより前に、まずは看護師求人を探してみて下さい。

知っておきたい民間療法いろいろ

他人の健康を気遣う仕事をしているのなら、民間で用いられている治療法・予防法についての知識も蓄えておきたいところ。たかだか民間療法…と思うかもしれませんが、長い歴史の中で淘汰されずに残っているという時点で一定の信憑性はあるでしょう。
例えば、民間療法の中には蜂蜜の殺菌作用を利用したり、アロエに含まれるアロエエモジンの消炎効果を用いたりと、医学的にみても正しい物も多数あります。漢方で用いられる植物をハーブとして利用している場合もあり、一般に考えられているよりずっと効果的です。患者さんへのアドバイスに応用し、ケアに役立てることも充分に可能でしょう。
それに、民間療法について知識を持っていれば、患者さんが本当に危険なものに手を出してしまった時、早めにストップをかけることも可能です。
症状緩和を目的として安全な方法で行うのであれば、別に医療とバッティングすることもありませんので、是非この機会に民間療法の知識を深めて下さい!