医療の原点!医学の伝統を学ぶ
ここでは漢方やアーユルヴェーダなど、古来より受け継がれている伝統的な医学についてご紹介します。医師や看護師を含め、医療業務に携わる方は、是非こちらを参考に伝統医学を医療現場で活用する道を模索して頂ければと思います。
伝統医学って効果あるの?
近年“西洋医学が医療の全てではない”という考えが一般的になり、現代医学と伝統医学を合わせた統合医療が注目されてきています。
また、伝統医学・民間療法を本格的に代替医療として利用するための研究機関も増えてきました。
アメリカでは国立衛生研究所に補完代替医療センターを開設し、その中で数々の伝統医学の研究に取り組んでいます。中国伝統医学・韓医学・アーユルヴェーダ・ユナニ医学といった歴史ある伝統医学を中心に、代替医療の可能性を探っているのです。
調査によれば、アメリカ国民の4割以上が代替医療を利用しており、特に高学歴・高収入の知識人階級ほど伝統医学や代替医療を評価する傾向が高いことも分かっています。代替医療を選択した患者の50.6%が大学教育を受けており、そうでない人々の割合(36.4%)を大きく上回っているのだとか。平均年収水準も約5万ドルと高く、皆保険制度の無いアメリカでは珍しく保険加入を果たしているそうです。
つまり、迷信深い人達だから伝統医学を支持しているわけではなく、標準医療を受ける費用が無いから代替医療を選択しているわけでも無いということ。
現代医療より優れている点があると判断したからこそ、代替医療を選んでいるというわけです。
こうした流れを受け、日本でも2010年に政府の施政方針演説で統合医療の推進を検討する姿勢が示されました。
アメリカの研究を参考にして、中国医学の他、ユナニ医学・アーユルヴェーダ・瞑想・気功・磁気療法などを対象として、実態把握が開始されたのです。
科学的に効果が実証されていくのは先の話しかもしれませんが“ある程度効果があるのではないか”と考えていなければ、国は予算を投じて研究などしません。
統合医療の名のもとに伝統医学が蘇るのは、そう遠い話ではないでしょう。
ヨーロッパの伝統医学!ハーブ療法の力
伝統医学が存在するのは、何も中国だけじゃありません。
ヨーロッパだって、いきなり近代科学に基づく医学が生まれたわけではないのですから。
実は西洋でも、中国の漢方と同じような薬草を利用した民間療法が一般的だった時代があるのです。
こちらでは、その内、初心者にも親しみやすいハーブ療法について分かりやすく紹介しています。
ハーブティー・アロマ・ハーバルミストのサウナなど、現代でも健康法として根強く支持されている数々の手法は、ヨーロッパで古来から伝わる伝統の医学だったのです。
インドの伝統医学!アーユルヴェーダの効能
インドのアーユルヴェーダは、最近では美容サロンの施術にも応用されているリラックス効果の高い伝統医学。
オイルマッサージや、デトックス効果のある薬膳料理など現代の健康法として生かせる要素が数多く存在しています。
宗教色が強いために“ちょっと胡散臭い…”と捉える人もいるでしょうが「ヴェーダ詠唱の伝統」という名称で、UNESCO(国連教育科学文化機関)の世界無形文化遺産にも加えられているのです。
世界の文化遺産の1つに数えられているヴェーダ、その医学的知識に迫ってみましょう。
中国4000年の知恵が光る!伝統的中国医学
伝統医学の中でも日本人にとって最も馴染み深いのが、中国の漢方医学でしょう。
漢方薬・鍼灸といった治療法は西洋医学と対をなす手法として、日本人の生活の中に入り込んでいます。実際、ドラッグストア・薬局でも漢方薬は当たり前のように販売されていますね。
こちらでは、東洋医学の代表として知られる漢方医学について詳しく解説していきたいと思います。
漢方薬・鍼灸といった中国の医学についての実践的知識を学んでいきましょう。